みんなの気候不安

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【気候不安 事例1】管理人パカンヌの場合

パカンヌは近年、夏が近づくにつれ(気温が上がっていくにつれ)情緒不安定になります。真夏になる頃には気候不安でメンタルが崩壊。そして長い夏が終わり、涼しくなっていくにつれ(年々その時期は遅くなってるけど)、また徐々に心の平安を取り戻す、というサイクルを繰り返してます。

気候不安になった経緯

私が初めて気候不安になったのは、2019年の夏、当時昆虫好きだった息子に付き合って、NHKの「昆虫やばいぜ」という番組を観たのがきっかけでした(香川照之さんが“カマキリ先生”として昆虫のすごさを紹介する番組の特別編)。

「昆虫やばいぜ」によると、近年、昆虫が激減しており、このペースだと100年後には、昆虫が地球上からほぼ消えてしまうだろう、とのこと!そのレポートを観て、頭をバットで殴られたような衝撃を受け、底知れない恐怖を抱きました。昆虫がいなくなるということは、生態系が崩壊するということで、人類を含むあらゆる生物も昆虫と同じ運命をたどることは容易に想像がつくから。

この時以降、しばらくは地面に足がついてないような感覚で、いつ何時も気候変動への不安が頭の中を離れませんでした。何をしても集中できず、人と話していても上の空で、行き場のない恐怖感から突然泣き出したことも。

パパ夫もびっくりよ~

1カ月ほど経過した頃、さすがにこのままでは日常生活に支障が出ると思い、意を決して某メンタルクリニックを受診しました。

クリニックを受診してみたら…

診察室に呼ばれ、クリニックの先生(女性)に来院理由を聞かれた瞬間、涙腺崩壊するパカンヌ💦今でも、この時のことを思い出すだけで恥ずかしすぎて鼻血が吹き出しそうになりますが、当時の私は精神的に参ってしまっていて、恥ずかしさを感じる余裕もありませんでした。

涙ながらに、「『昆虫やばいぜ』を観て以来、地球の未来に絶望してしまい、生きた心地がしないんです」と訴えるパカンヌ(悩みのスケール壮大すぎ)。

先生はティッシュを差し出しながら、深く共感する、という面持ちでこうお答えになりました。

「私もね、スーパーでエコバッグを使わないお年寄りとか見ると、“どうせあんたは先行き長くないから地球がどうなってもいいんでしょ?”って毒づきたくなるのよね。でもまあ、人類絶滅するってことはみんなで〇ぬってことだから、諦めもつくんじゃないかしら?一人で生き残ってもしょうがないでしょ?一応漢方出しておくから、不安が強い時は飲んでみてね~♪」

…先生もなかなかエコね…?とよく分からない感動を覚えるパカンヌ。先生の底抜けに明るいパワーに気おされて、おとなしく診察室をあとにしました(悲)。この日処方されたのは、ツムラの16番。「半夏厚朴湯エキス顆粒」という、精神不安に効くお薬でした。

【第2類医薬品】ツムラ漢方半夏厚朴湯エキス顆粒 20包

一応、お薬も頂けたので、受診したかいはあったと思うのだけど、私の気候不安はその後もまったく解消されないままでした。

そりゃそうよね

その後、現在まで

以来、パカンヌの気候不安は、気温のアップダウンとシンクロしながら続いてます。気温が上がると悪化し、涼しくなると少しましになる感じ。でも、気候変動のことを考えない日は一日もありません。毎日、「今の地球の状況が全部、夢だったらいいのに」と思います。

パカンヌは自然の中でリフレッシュするのがとても好きなのですが、気候不安になってからは、美しい自然を目にするたびに、「この風景もそのうち失われてしまうのね」と胸が苦しくなります。北の海で獲れるお魚を頂いても、「いつまでこのおいしさを味わえるんだろう」と思ってしまう。野生動物を見ると、酷暑を乗り切って生きられるか心配になる。日々の暮らしのすべてが、そんな具合なのです。10年後の地球環境がどうなってるかも分からないのに、自分の老後とかを心配してもしょうがない。子どもに「将来のことを考えて〇〇しなさい」とかも言う気になれません。だって未来が信じられないから。

私なりの対処法

でも一方で、最初のメンタル完全崩壊を経験したことで、「これ以上深く病むと普通の日常生活が送れなくなり、家族に迷惑をかけてしまう」という危機感が芽生えたのも事実です。

以下は、気候不安へのパカンヌなりの対処法です(現時点でのね)。

1.ニュースは一括遮断する

気候不安に関するネガティブな情報に触れると、激しく落ち込んでしまいます。反対に、例えば、気候変動対策として画期的な技術が開発された、といったポジティブなニュースはうれしく感じるもの。だけど現実問題、ポジティブな情報だけを得るのは至難の業です。

なので、パカンヌにとってはニュースを一括遮断するのが一番の安全策。でもそれも、何かに集中して忙しくしている時は可能だけど、油断するとネットニュースをチェックしてしまうので、本当に気をつけなければいけないところです。

2.自己嫌悪を減らす

「環境に悪いことをしてしまった」と自己嫌悪に陥るような行動はできるだけ避け、自分が「環境にいい」と思えることをする機会を増やすことも、パカンヌ的には有効な対策です。ここで大切なのは、客観的にエコかどうか、ではなく、あくまで主観的に安心材料になること。しょせんは自己満足であるとわきまえたうえで、使い捨て商品の消費をできるだけ減らしたり、エコバッグを使うようにしたり、余力がある時は生ごみをコンポストにしたりしてます。

いつだって、大切なのは自己満足!

3.天気予報はローカル目線で

天気予報を見る時は注意が必要です。例えば、翌日の予想気温が高い時(特に夏)、パカンヌは背後にグローバルな気候変動を感じてしまいます(山火事とか、熱波とか、干ばつとか…)。なので、そのたびに、「自分がこれから数日間、この場所で、この酷暑をどう乗り切るか」だけを考えよう、と自分に言い聞かせるようにしてます。そしてもちろん、海外での気候災害のニュースなどもシャットアウトするようにしてます。自分が住んでる地域以外のこと、世界の皆さんのこと、すごく気になるし心配だけど、知るのは我慢。

よろずの神に地球の安寧を日々、祈ってるわ

天気予報について言えば、よくある「お天気解説」記事も読まないように気をつけてます。例えば、「10年に一度の異常気象」(もはや毎年)、「これまでで最も暑い年」、「季節が逆戻り」、「季節外れの異常な〇〇」といった見出しを見ると、胸が締め付けられて、メンタルが落ちてしまうので。ピンポイントで「天気予報」の部分だけ見ないとダメ。お天気の「長期予報」も同じ理由で避けたいところです。

パカンヌを生きるって大変なの💛

4.ヤバいと思ったら体を動かす

運動がメンタル疾患の改善に有効だというのは今や周知の事実。私は昔から、何かあると頭の中でグルグル考えてばかりで、体を動かすことを軽視してきました。でも、気候不安でメンタル崩壊の危機を常に感じてる今、気分が落ち込んだ時は、素直に科学者たちの助言に従って体を動かすようにしてます。

気候不安って、いったんそちら(気候変動)に注意が向くと、ずぶずぶと深みにはまっていってしまいますよね?だから、意識して体を動かすことで、ともかく一度、ネガティブな気分の流れを断ち切るのです。今のところ、少なくとも一時的には効果がある気がします。でも、たとえ一時だけでも、それを続けていれば「いつも」になる。あなどれないと思います。

5.不安をシェアする

自分の力ではどうにもならない危機に直面していると感じる時でも、「こう感じるのは私だけじゃない」「同じような思いを抱える人が他にもいる」と思えれば、少しは気持ちが楽になるもの。だから、気候不安を打ち明けられる場を持つ、というのは私にとってすごく大切で、それが私がこのブログを始めた理由です。

よかったら、あなたの気候不安についても、コメント欄やメールで教えていただけるとうれしいです。ご連絡お待ちしてます!

最後までお読みくださりありがとうございました💛