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【対処法 研究1】精神科医 樺沢紫苑先生のアドバイス

気候不安の対処法をわがままに探るシリーズ✨記念すべき(?)第1弾は、精神科医 樺沢紫苑先生のアドバイスを取り上げます。

樺沢先生は、大人気YouTuber&作家で、精神科医としてメンタルヘルスに役立つ、科学的根拠に基づいた情報発信をされてます。しかも、どれも明快で分かりやすいのよ~♪

 今回は、先生の大量のコンテンツから、気候不安への対処法として役立ちそうな情報にフォーカスして内容を整理し、お伝えしたいと思います。

不安とは何か?

樺沢先生によると、「不安」とは、扁桃体の興奮です。扁桃体は、「脳の警報装置」とも言える部位で、危険を感知するとノルアドレナリン・アドレナリンという脳内物質を分泌し、すぐに「戦うか」「逃げるか」の行動を起こすよう、脳に迫ります。その意味で、不安とは、人間が身を守るための原始的な反射であり、そのほとんどが「予期不安」(将来に関する仮説・臆測に基づく不安)です。

不安な時の精神症状としてよくあるのは、胸がつらい・息苦しい・動悸など。

ちなみに不安がさらに強くなると(=扁桃体の興奮がさらに強まると)、「恐怖」と呼ぶそうです。

気候不安も気候恐怖になり得るってことかしら…

不安への対処法

「不安」とは行動を促すサインであるため、不安を感じた時は何らかの行動を起こすことが大切です。逆に何も行動しないと、扁桃体は暴走し、不安をあおるような考えが次々と浮かんできてしまいます。

確かにお部屋の中で独り悶々としてると妄想が止まらなくなる!

では、どのような行動を起こすべきなのでしょうか?不安への具体的な対処法を以下にまとめました。

睡眠・運動・朝散歩

樺沢先生によると、不安を感じ、メンタルの調子が悪くなってきたなと感じたら、まずは「生活療法」に取り組むべきだそう。具体的には、「1日7時間の睡眠」「週150分の運動」「朝の散歩」です。理由は、規則正しく体によい生活習慣が、ヒトの感情や精神を整える働きをする脳内物質セロトニンを活性化させてくれるからです。

逆に、「睡眠・運動・朝散歩」もまったくできず、すでに社会生活に支障をきたすような状態であれば、専門医に相談すべきだそう。

私も素敵なお医者様にお世話になったわ~♪詳しくはこちらを読んでね

 

置き換え行動

不安の対象から注意をそらすための「置き換え行動」も有効です。具体例としては以下のようなものが挙げられます。

  • 入浴やサウナ
  • 読書
  • ゲーム
  • 好きな音楽を聴く
  • 全力で運動する
  • ペットをめでる
  • マッサージを受ける

とにかく、自分が何かリラックスしたり楽しめる、没入できる、気を紛らわせられることであればよいそうです。

言語脳を活用する

言語情報のインプット/アウトプットを行うことで、「不安」=扁桃体の興奮を鎮めることもできます。

例えば、何か不安になるような考えが浮かんだ時は、「本当にそうか?」と自問してみたり、不安を書き出してみたりすることで、より客観的な視点を得られます。また、自分にポジティブな言葉がけ(例:「大丈夫」「まあいいか」)をして、ポジティブな言語情報を脳にインプットすることも有効だとか。

気候不安に関して言えば、気候変動の未来予測(シミュレーション)は、「最悪の場合」から「希望的観測(?)」まで幅広いですよね。なので、不安になった時は、あえて「希望的観測」寄りの予測に目を向けてみてもよいのかもしれません。

ネガティブな情報を避ける

これはパカンヌも実感するところですが、樺沢先生によると、不安になりやすい人は、テレビなどの映像情報(特にニュース)を観ないほうがよいそう。ある研究によると、映像情報は文字情報より6倍記憶に残りやすいので、観てしまうとなかなか忘れられないとのことです。情報を取る場合は、テキストに限ったほうがよさそうですね。

ネガティブな情報を避ける一方で、ポジティブな情報を取り入れることは不安への対処法として有効です。でも、ポジティブなニュースは少ないのが現状(視聴率が取れないため)。メディアとの向き合い方には注意が必要です。

「どうにもならないこと」との向き合い方

ある研究によると「予期不安(将来に関する仮説・臆測に基づく不安)の9割は実現しない」そうです。だから、悩んだり不安になること自体、「骨折り損」である可能性が高い。

でも、残念なことに、気候変動はすでに実現しつつある事実です。このような問題への不安にはどう対処すればよいのでしょうか?

樺沢先生いわく、一度起きてしまったら取り返しがつかなくなるようなことについては「転ばぬ先の杖」、つまり適切な対策を取ることが大切とのことです。気候変動に対して国レベルでアクションを起こすとなると、選挙等で政治を変えるしかなさそう💦

でも、そんな時間がかかりそうな(!)ことばかりに期待するのは、有効な対処法とは言えません。「今」自分ができることにフォーカスすることでしか、不安は軽減されないから。まずは、不安に思っていることを書き出し、すぐ自分にもできる対策をまとめ、実行に移しましょう。

これも「言語脳」を使った対処法ね!

逆に、自分が頑張っても変えられないことについては、不安になったり思い悩んだりすることは最大のストレス&無駄である、と先生はおっしゃいます。問題に対して自分にできることがないのであれば、それはもう、しょうがないのです。

そもそも、自分が不安を感じる未来に、自分が存在しているかも分からないのだから、生きている「今」に感謝して楽しみなさい、と。

確かに私にあるのは「今」この瞬間だけ…?

まとめ

樺沢先生のアドバイスを気候不安への対処法として生かすなら、気候不安を感じ始めたら、まずは意識して「睡眠・運動・朝散歩」で健康的な生活習慣を保つことが大切です。そして、日常生活の中で楽しんで気分転換できる時間を持ち、ネガティブな情報を避け、ポジティブな情報に目を向ける。

気候変動に対して自分ができることを実行しつつ、「今」この瞬間、目の前にある自然環境に感謝しながら人生を楽しむこと。気候不安に「とらわれ」続けるのは、人生の無駄遣いなのです。

いや~ん(恥)肝に銘じなきゃ…

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